
米イスラエルのイラン攻撃でホルムズ海峡情勢が混乱し、原油供給不安が日本各地の農林水産業に深刻な影響を及ぼしている。生産コストの値上がりは避けがたく、食卓へのしわ寄せも懸念される。
「赤字を覚悟しなければならないかもしれないが」。山形市のサクランボ農家、鈴木淳さん(50)はこう嘆く。
寒い時期はビニールハウスで成長を促すため、重油で暖房用ボイラーを動かして室温を上げるが、需要が見込める10日の「母の日」商戦を前に夜間の温度を7度から5度まで下げざるを得なかった。
全国納豆鑑評会で2度の最優秀賞受賞歴がある「川中島納豆」を製造する長野市の増屋納豆店は、容器の仕入れ先から1日から発泡ポリスチレン容器を約20%、ポリエチレン製の被膜を約35%値上げする連絡を受けた。
容器は納豆の出来具合にも影響し、安易に変更できない。西條純一社長(59)は「包装や配送用段ボール箱なども値上がりしているので、納豆の値上げも検討せざるを得ない」と話した。